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届出しなかったらどうなるの?工場立地法の違反ケースと罰則を解説!

 

こんにちは!
今回は、工場立地法における「届出義務違反」について学んでいきましょう。
「うっかり」や「知らなかった」では済まないケースもあるから注意しよう!

 

◆ どんな場合に「届出義務違反」になるの?

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はちろう

届出義務違反はね、『勧告』→『命令』→『罰則』と、段階的に重くなるんだけど、違反になるのは主に4つのパターンがあるよ。

 

違反ケース①:届出しない or 嘘の届出をする
新設や変更に関する届出を出さなかったり、虚偽の届出をするのは明確な違反。

違反ケース②:90日ルールを無視して工事を始める
届出が受理された後、90日間は工事着手できないルールがある。
※この90日の期間は短縮することもできるため、後日BLOGで紹介します。

違反ケース③:会社の変更を届け出ない
法人名や住所の変更、事業承継があったのに、行政に届け出をしない場合も違反になるよ。

違反ケース④:行政の報告要請を無視 or 嘘の報告
行政が敷地面積や生産数量の報告を求めたときに、応じない、もしくは虚偽報告するケース。

意外と見落としがちな部分もあるんだね…!

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工場管理者たろう

 

◆ 罰則の内容ってどんなもの?

罰則って実際どんなのがあるの?

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工場管理者たろう

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はちろう

これが意外と厳しくてね。違反内容によって罰則も4パターンあるんだ。

違反ケース 罰則内容
① 届出しない/虚偽の届出 6か月以下の懲役 or 50万円以下の罰金
② 90日ルール違反 3か月以下の懲役 or 30万円以下の罰金
③ 会社情報の未届 10万円以下の過料
④ 行政の報告無視/虚偽報告 20万円以下の罰金

 

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はちろう

実際には、ある日突然、行政が訪問してきて届出状況の説明を求められることもあるからね

うわ、想像以上に厳しい…

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工場管理者たろう

 

◆ 罰則以上に怖い「ブランド棄損」

法律上の罰則もありますが、企業として何より大きな問題となるのはブランドが棄損することです。依頼をいただく多くの企業は、この点を最も重要視しています。

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はちろう

特にBtoBでは信頼が命だからね。

 

◆ 実際にあったペナルティ事例

リンクエストには、法令違反によって不利益を受けた企業からこんな相談も届いています。
・既存工場でありながらも行政からの指導を放置し続けたことで、悪質と判断されて既存工場の特例を受けさせてもらえない…
・生産施設増設にあたって建築計画中に補助金申請をしたところ、工場立地法の届出を怠っていることを理由に補助金申請手続きが中断されてしまい、さらには建築確認許可も下りず困っている…

えー、それは大変!既存工場の特例が受けられないってことは、法令や条例で決まっている緑地も全部つくらないといけないってことだよね?

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工場管理者たろう

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はちろう

その通り!特例が使えないと建物の配置を大きく変えたり、動線にムリが出たりして、現場はかなり混乱するんだ。

 

◆ まとめ:「指摘される前」に動こう!

法令違反は「知らなかった」では済まされません。
後からの対応では取り返しがつかないこともあるため、早めの対応が重要です!

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はちろう

違反してから慌てるより、前もって動くことが一番のリスク回避だよ!

その方が企業イメージの棄損も少なくて済むもんね。

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工場管理者たろう

 

📌 次回予告
次回は「工場立地法の「既存工場」には、どんな工場が該当するの?」について詳しく解説します。
法律ができた時、既に建っていた工場の取り扱いはどうなるのか、一緒に学んでいきましょう!